VGT,VHT,VDC,TLTの4銘柄毎月リバランスでS&P500よりリターン2%高く、ベータ0.37倍に。

シミュレーション目的

景気動向によって変化させるセクター比率の推定

・単なる最大化ではないので、外れ値となるQQQやARKKは含めない

シミュレーション条件

資産選定理由はリスク低減とリターンの最大化の両立。歴史的にS&P500に勝るヘルスケア(VHT)と生活必需品(VDC)、AIやイノベーションの目覚ましいVGT、債券TLTの4資産を用いる。VGTは令和の必需品セクターと考える

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結果

テールロス最小化ポートフォリオは、S&P500の倍のシャープレシオとなった。

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Beta=0.37倍なので、3倍レバレッジしてもボラティリティは市場平均程度に抑えられる。

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毎月リバランスを行い、その基準として過去24ヶ月データを用いたValue at riskを最小化する。

VGTは最低20%、他は最低10%以上持つとする。つまり半分固定、半分調整。

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2008年1月、2015年8月、2018年10月などに、債券比率を急拡大させるところがポイント。ドローダウンを小さくしている。

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参考チャート。

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ローリングリターンは13%で、S&P500の11%を上回る。

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Value at riskを考える注意事項として、リバランスを1年ごとにすると、Value at riskのタイミングの後のリバランスになってしまうため、均等ウェイトに劣後する。

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感想

景気動向によって変化させるセクター比率の推定

 ⇛VGTとVDCのセクター比率がいい感じにヘッジになっている印象は薄く、単に債券比率が大切。VDCは上げも下げも小さいため、VGTの変動をよくもわるくも低減化している程度。