かふかPFと資産推移。利上げ相場の株式・債券・ゴールドのタイミング考察。

■かふか財務報告

かふかのポートフォリオ

1月と大まかに変化なし。

引き続きクレカ投信で満額VTを積み立てています。

余った賞与でVTIを適当なタイミング投資。

積立NISA枠は、続く考察もあり2/24になってやっと一括購入申請。

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20220104かふかPF

以下の点に後悔しています。

①利益成長予想が20%くらいから10%くらいに大きく下がった。それに気づいた1月25日やその後1週間くらいの間にじっくり考え、レバレッジ比率をさらに下げておくのがケリー基準から考えて正しい。

https://twitter.com/invskf/status/1485936865887002633

②2月10日にはゴールドが強い相場だったと遅れて気づいた。ゴールド比率上げるようなリバランスを行うのがリスク圧縮もできて正しい。

https://twitter.com/invskf/status/1491586378337234944

 

 

かふか純資産の推移

21年7月より、月一回(日時は不定)資産額を書き残すようにしたので、純資産額の推移を報告。

比較例として、投資無しの場合というチャートを載せています。これは、給与所得から現金引き出し額とクレカ支払額を引いた金額を積み増した値です。

もう一つ比較例として、全てS&P500へ投資した場合を載せています。これは、資産額を書き起こした日のVOO価格をgoogle finance関数で持ってきて、月次変化率を純資産に掛けて足した値です。

未来のプロットは実績IRRで外挿した予想の値です。

 

1月、2月で大きく下げました。市場の下落と連動しています。

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市場調査

なぜS&P500はキャッシュよりリターンが低かったのでしょうか?

そもそもコロナ対策によって、ドルが急増したので相対的にドル以外の価値が上がっており、これと連動するように株価が凄まじく上昇しました(金融相場)。

M2 MONEY STOCK(WM2NS)は出回るドルの総額です。

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S&P500とM2 money supply(WM2NS)

これは、PERの変化からも読み取れます。2020年は、PER=19程度からPER=22程度まで上げています。

2021年12月のFOMCではテーパリングの時期を圧縮することが示唆され、1月には利上げやQTの示唆もされ、ドルの価値の急激な上昇が見込まれました。これによって、実質金利の低下と妥当なPER水準が低下しました。そして今、コロナ前の水準までPERは下がっています。すなわち、金融緩和していない状態と同等な水準です。

これが、S&P500はキャッシュよりリターンが低かった理由です。

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今は株に魅了がないのでしょうか?

いいえ、むしろPERの水準からは妥当な価格で買える良いタイミングです。

また、EPSは成長し続け、2021年は50%成長し、2022年は7%成長します。コロナ中の高い成長は業績相場でもあると考えています。

すなわち、妥当な水準にあるPERを固定するとEPSの成長分7%程度成長する可能性が高いと考えます。もちろんボラティリティの方が大きいので、これはかふかの中央値シナリオです。

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・仮想世界のQQQとリアルワールドのSOXX

先月に引き続き、半導体には、注目しています。ポートフォリオ分析を行いました。

設定来の14年のボラティリティから分析すると、S&P500と同程度のボラティリティで2倍のリターンを上げるようなポートフォリオが見つかりました。

このポートフォリオの強さは、QQQとSOXXに意外と分散効果があること、これらのリターンが高いこと、EDVでボラティリティ低減効果が見込める時代であったことの3点によって説明できます。

インターネットと半導体以上に利益を出せる分野が見いだせない限りは、最適ポートフォリオだと思っています。

実際的には分散効果を高めるためにオルカン、全米株式、楽天VYMをいくらか加えてマイルドなポートフォリオにするのが良いと思います。

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Portfolio Optimization

 

 

・カウンターバランスである米国長期債

上記のポートフォリオではEDVがSP500と同ボラティリティに下げるための必須の資産クラスとなっています。

しかし、実質金利マイナスで、利上げの局面であるEDVは、いま、最悪の資産です。いまは、GLDMで代替するのが賢明です。

今後、2023年に、利上げが上限近いと思うような局面になれば、EDVはリスクを最小化できる最高の資産になるでしょう。実際に購入する資産としては、USA360を買いなおそうかと考えています。

 

・ゴールド

ゴールドは一昔前までは通貨と同等の扱いでした。それは、希少性があるからです。現在、ゴールドは年間2waight%程度発掘されています。

一方で、通貨はゴールドの発掘よりも容易に雑に発行されます。それは経済成長と切っても切り離せないからです。通貨発行量を増やせなければ、これが経済成長の上限になってしまいます。

現実はさらに凄まじく、経済成長の水準を通貨発行量が大きく上回っており、驚くべきことにここ2年間でM2 money stockは50%も増えています。

 

このような希少性の差がゴールドを持つべき理由の源泉です。

 

そして、利上げ開始直後は、歴史的にゴールドが上昇する傾向にあります。

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利上げとゴールド

 

ウクライナとロシアの戦争

特に米国大手企業が大打撃を受ける理由ではないので、ウクライナリスクによる暴落は買いタイミングだと思います。

しかしながら利上げや市場環境の急変は買いタイミングではないため、難しい相場です。そこで本稿ではPERの水準で妥当性を考えました。