22年3月 ゴールド投資に関して

■かふかポートフォリオ変化

クレカ積立→全世界株式、全米株式

余った給与→ゴールド

ゴールド比率を8〜10%くらいまで高めた。インフレ、利上げ、株式業績低迷の見込まれる今年一番いいアセットクラスだと思っている。

 

■長期市場サイクルと現状認識

高いインフレ相場

→引き続きドル、円、債券ではなく、実物資産を持っておくのが良い環境である。その理由は、ドル、円、債券は7%程度の高いインフレにより実質リターンはマイナスだからである。この傾向は、今後1年〜2年くらい続くと予想する。市場参加者の視野は概ね前後3ヶ月程度であるため、年末くらいにインフレ持続動向、業績相場動向などなど再点検する。

 

市況・業績・PEレシオ(株価/利益)

株価の変化要因は煩雑だが以下のように整理される。

短期的には、高いPEレシオへの回帰、反発が難しい市況であると思われる。2021年はSP500のPEレシオ22倍と高い水準を維持しており、この主要因は極端なマネーサプライの増加である。単純に考えればインフレそれ自体がPEレシオの増加要因だと推察されるが、市場が先に動いた結果である。

2月、3月のPEレシオの低下要因は、利上げ折込による株式現在価値の低下であり、コロナショック前のPEレシオ19倍まで低下した。

かふかは、PEレシオ19倍で落ち着くと考えていたが、行き過ぎるのは相場の常である。

ゴールドマン・サックスのSP500のEPS見通しによると株式業績見通しが更に低下しており、これによりさらに株式現在価値が低下し、さらにPEレシオの低下が見込まれる。ヤルデニレポートの2022年末見通しが19倍から16倍に下がっており、かなり悲観的である。

 

歴史を参照

利上げ開始時期〜次の金融相場まではゴールドが株式よりアウトパフォームないしは同等程度のリターン。あと2年くらいはゴールド優位と想定している。

1970年代の高いインフレ、「株式の死」と呼ばれる傍らゴールドが上昇。いまの高くて持続的なインフレと重なるのではないか。2021年までに膨らんだPEレシオ22倍という株式への高い期待も、「今思えば」株式不利を想起させる水準だ。

100年くらいの視野でサイクルをみてみると、米国の債務額増加(ドルの価値の下落は終わらない)、世界的なプレゼンス低下が続いている。ものすごいインフレを正すたまに、政府はゴールド価格を高く再設定する(1930年代世界恐慌、1970年代ニクソンショック。)ことも。

最近、レイ・ダリオの新書やゴールドの歴史本を読み進めており、その影響が強いかも。