グローバルマクロ投資リスクとそのヘッジ手段について

資産額推移

・家計簿のベンチマーク(SP500)を円建てで再計算しました。

 - ベンチマークをアンダーパフォームしていました。

 - ベンチマークではFIRE達成率100%を2年間維持していました。

 

資産とKPIの推移

Google Finance - 株式市場価格、リアルタイムの相場、ビジネス ニュース

 

・為替を考えればSP500は右肩上がりです。

為替

超長期グローバルマクロ

・市中の米ドル($M2SL、FEDERAL RESERVE)は大幅な右肩上がりです。

 - ドル以外を資産分散すべり根本的な理由です。

 - マクロ経済学的に言えば、経済成長に合わせてドル流通量の増加は必須です。

・米FF金利($FEDFUND)は、5年周期くらいで変動しています。

・$JPYUSDは、米FF金利と概ね逆相関です。短期的には「円を売って金利の付くドルを買う動き」、長期的には「購買力平価」と関連するといわれています。

・これらに対して、株式、債券、ゴールドは激しく変動しならが上昇しています。

相場概観

TradingView – すべての市場を追跡

 

株式ヘッジ

・株式は値上がり幅も大きいですが、値下がり幅も大きく、ヘッジしたいです。

 - 株価低下するとき、金利変動が小さいなら、債券とゴールドが上昇しています。

    ⇒金利変動が小さいと既発債の価値が急変しないため、株価から移動したマネーによる債券価格の上昇が支配的な動きとなります。

 - 株価低下するとき、緩やかな金利上昇中なら、REITとGOLDがやや上昇しています。

    ⇒金利変動が大きいと既発債の価値が急落するため、債券はNGです。金利上昇と物価上昇が連動しているのでしょうか。

 ー 株価低下するとき、2022年くらいの高速な金利急騰では全てがダメ。

 

株価低下ヘッジ

・株式を持ちつつ、「株式を売る権利(Call)」を売るカバードコール戦略があります。

 - 大幅値上がりの際は、買い手にCallが実行されて限定利益となります。

 - 損益分岐点が株価よりやや上になります。

   (下図では株価75$、オプション利益5$なので、損益分岐点は70$となります。)

 - 下落時は、単純に損しますが、Callを売った分だけマシになります。

・下落相場に強いカバードコールですが、株式右肩上がりを基本と考えると、難しいタイミング投資が求められます。

・QQQのカバードコールETFであるQYLDは、2022年に価格はQQQと同等水準で変化(-27%,ドル建て)しましたが、配当金が10~14%(ドル建て)ついていました。

 

バードコール

・長短プットのプレミアム差益を得るpoor man`s covered putも面白そうです。

 - 長期オプションのほうがプレミアムが高いです。

Poor man’s covered put (PMCP) で安全に空売りをする|カガミル@東大卒医師の投資と子育て|note

 

物価ヘッジ

消費者物価指数CPIは基本的に右肩上がりです。

 - 資本主義経済では物価が年間2.0~2.5%上昇するのが望ましいと考えられています。

 - 経済規模の成長に合わせて通貨流通量の増加が必須であり、これに連動して物価成長するのが健全であるからです。

リーマンショックではCPIが急落しましたが、GOLDは上昇しています。GOLD以外のものの価値が棄損されたと考えるよりは、住宅バブル崩壊で資金移動が起きたためと考えるべきでしょうか。そうであれば、再現性は低そうです。

・CPIが急騰したのは、簡単にデータ取得可能な2000年以降のデータでいえば、2022年だけです。(1980年代も頑張ればデータあるかもしれません。) このとき急騰したのはコモディティです。これは「新型コロナウイルスによる物流系の停止⇒再開による需要急増による負荷」と「ウクライナ-ロシア戦争による資源・エネルギー・食品の供給量の急減」によると説明されます。CPIとコモディティは理屈上も紐づくので、CPI急騰によるコモディティ上昇は再現性が高そうです。一方で、通常、コモディティ自体の資産価値は下落しますので、難易度は高めです。

CPIヘッジ

円高ヘッジ

・$JPYUSDが主要な為替であるため、円高のときは、当然ドル高になります。

円高のときには、ゴールドの急騰が見られます。

 - 通貨のようにXAUと呼ばれることや、元々世界通貨であったゴールドの機能から考えると再現性は非常に高いと推察されます。

円高ヘッジ

 

米国株式

・株価は、EPS(利益)×PER(倍率)に分解できます。

・EPSは、毎年大幅上昇しています。

 - 2022年,2023年もなんだかんだ言われながらも上昇しています。

・PERは、市場の期待とも言えます。利益率や利益成長が高いとPERも上昇します。

 - 2022年はFF金利急騰に伴う大幅業績悪化を懸念してPERが30%以上下落しました。

株価=EPS×PER

Yardeni Research

 

・2022年3月、2022年6月とEPSが下落しており本質的価値も下落が懸念されましたが、2022年9月も昨年よりは成長しました。

 - 2023年は倒産や金融危機による下落がマーケットでは不安視されていますが、現実はどうなるのでしょうか。

EPS

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

 

日興アセットマネジメントからTracers S&P500 配当貴族指数が出ました。

 - 経費率0.2%(従来は1%程度)、64銘柄均等分散、25年連続増配大型銘柄です。

 - 指数の動きは2002~2013年は年率5%程度アウトパフォームし、その後は同等程度と優秀です。なおかつ、ボラティリティは60%程度に低減されています。

 - 連続増配銘柄のエッジは、安定的に利益創出・利益成長可能なビジネスモデルを有していることです。そうでないと連続増配は難しいと推察されます。

・2013年~2021年は、VGTやVHTがオーバーパフォームしていますが、これは低金利グローバル化経済による高利益率・高利益成長の恩恵を受けているためだと考えられます。

 ー 今後の経済は、欧米 VS 中国・ロシア・中東(資源大国)みたいな構図になるのでしょうか。これによって高インフレが続くのでしょうか。国際協調・低金利であればVGTやVHTがよく、国際分断・高金利であれば連続増配銘柄が良いという具合でしょうか。わかりません。

配当貴族指数

・配当貴族銘柄の高成長銘柄ランキングです。調べます。

配当貴族銘柄

fund detail|日興アセットマネジメント

日本株

・今後、米金利低下(例えば2022年3月に5%⇒2022年末に3%)となると、円高になります。

・円安のうちに持つべき資産は、日本株だと思いますが、何がいいのでしょうか。

・NI225もパフォーマンスがずーっと悪く、かつ、円安メリットのある輸出型製造業が多く、円高とともに利益減少が懸念されます。

・高配当銘柄群はどうなんでしょうか?

日本株なんもわからん。

円建て高配当銘柄

 

・SBI銘柄スカウターで絞り込むといい感じの銘柄も複数出てきますが、いい感じの指数はありません。

SBI証券のスクリーナー

SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA

 

債券・金利

・グローバルにみて、2年金利は急騰しています。2022年のテーマは金利でした。

2年債金利

Koyfin | Advanced graphing and analytical tools for investors

 

・年限・カントリー様々な債券ETFです。

金利変動幅よりも為替変動の影響が大きいです。

 - 2年債は上昇しているように見えて、円安です。

円建て債券価格トレンド

・SBI銀行では、円→ドル転が3銭(相場は25銭)ででき、ドルのまま3か月で年利4.5%で回せるのは魅力的です。

金利と同じくらい重要なのは為替リスクです。

SBI外貨定期預金

外貨定期預金 | 外貨預金 | NEOBANK 住信SBIネット銀行

 

ゴールド

・ゴールドの下落要因は、金利急騰です。

ゴールド価格変動要因

・ゴールドの上昇期待は、国際分断や金利下落です。

ゴールド見通し

2022/10/25 ピクテ・ゴールド マンスリー・アップデート<塚本卓治> - YouTube